闘う魂貫く心

あ、ただ単にメタルが好きなだけです

異動ですってよ奥さん

 この度職場を異動になった。それがまぁなんとも厳しい状況で、自分が最も苦手とする分野であり、自分の最も大きな欠点が足を引っ張る分野であり、自分が最も望んでいなかった場所への異動となった。

 

 なんというか、しんどい。毎日眠れない。不安が心を支配する。目の前が真っ暗。本当にこんな感じ。不安や恐怖を挙げればキリがない。最悪は...という事も想像はする。そうはならないように全力を尽くすが、可能性は0ではない。

 

 少し前に岐路があったと思う。自分が望む物だけを求めていくのか、周囲の声にも耳を傾けるのか。一度きりの人生なんだから、自分自身が望むことだけを行い、嫌なことには目を向けない、というのも間違いではないはずだ。嫌なことを嫌々やって、挙句の果てには自分自身でTHE ENDを迎えてしまっては元も子もない。半面、そうも行かないのが現実だし、人の期待に答えたいとか、挑戦したいとか、そんな想いが0だとも言えない。

 

 現時点、今の瞬間はネガティブ思考しか生まれない。でもこの決定を聴いた時、まだ実感が湧いていないから、ということもあろうが、少しだけ、ほんの少しだけ明るい想いだってあった。自分の欠点を克服し、新たな力を手に入れ、辛い辛い毎日を少しでも明るい方向へと変えて、みんなで楽しく笑う一瞬を想像したりもする。

 

 現実は甘くない。きっと数えきれないほどの辛酸を舐めることは目に見えている。その先に栄光なんかなく、やっぱり自分はダメなんだ、と肩を落とすことになるのは最早決定事項と言っていい。それでも、ほんの少しだけでも何かを達成して、笑い合える瞬間があったら、それは非常に価値のある瞬間ではないか、とも思う。

 幸い自分はドMだ。この最低な世界を愛してる、みたいな青臭い歌詞も少し好きだったりする。ありったけの武器を装備して、今はただ転がるしかないか。自分が「逃げる」コマンドさえ見失しなわなければ、命まではとられないのだから。

 

 うん、ちょろいもんだ。少なくとも、病に闘うあの人やあの人、志半ばで消えていったあの人やあの人と比べれば、笑っちゃうほどのピンチでしかない。

 大音量でメタルを聴けば、その瞬間だけは自由になれる。