政治とは...
政治、とは言ってもそのままの政治ではなく、社内政治のことなんですが、歳を重ねて役割も変わって来るにつれ、社内政治とも無縁ではいられない、という状況が差し迫っている。うわー嫌だなぁ、そんな話。
(社内)政治なんてくだらねぇ、今のご時世、理屈で動いてナンボ、数字で動いてナンボ、なんて当たり前ではありつつも、その数字を読んで判断するのは人間なわけで、結局は政治に振り回されて右往左往することになる。
ちょっと前なら「あーくだらねぇ」「あいつは解っちゃいねぇ」「馬鹿ばっかりだ」なーんて悪態ついて仕方ない顔してれば良かったんだけど、いつまでもそうは言ってられず。自分もいい加減、「だったらお前が何とかして変えて見せろよ」と言われる歳頃になってしまったとさ。
政治やら駆け引きが得意でない自分のような人間が政治や駆け引きに加わっていくと、世の中の「なんでそうなるんだ?理屈が通らないじゃないか」という負のスパイラルを目の当たりにする。
みんな、きっと元々は理屈の通った筋の通った正論を持っている。
けれど、正論通りに動いてくれるほど人間は簡単ではない。
10-5は5、これは絶対だが、10から5を失った残りの5が十分か否か?は絶対ではない。
物事を進めるには発言権が必要だ。職権を持つ人を味方にするか、票数を集めるか。
職権を持つ人を味方にするには、その人にアプローチしなくてはならない。
その人が「うん」と言う情報を練り上げる必要がある。
その人が「うん」と言ってくれるかどうか、が判断基準になり初めるともう戻れない。
手段と目的のすり替わりが何度も連鎖しては、もう初めの志なんて保てない。
むしろ初めの志を優先すればするほど、本懐を遂げる理想からは現実は離れていく。
理想を達成するために手を汚す、手を汚している内に理想は見えなくなり、遠ざかる。
何が言いたいかって言うと、話の通じないあんちくしょうも、理屈の通じないあんちくしょうも、決して馬鹿ではないんだろうな、ということ。それぞれの正義をそれぞれの立場で掲げているだけなんだろうな、ということ。
異なる意見をすり合わせ、まとめあげ、目指す方向に進めていく。基本中の基本過ぎて口にするのも恥ずかしいが、それを実際にやってのける人、というのは本当に少ない。ということは、そのための確実なメソッドなんて無い、簡単なことでは無いということ。
そう思うと、何だか逆にワンチャンある気がしてくるから不思議だ。みんなが上手くやれることは、基本的に出来る気がしない。みんなと同じように、真似は出来ない。でも誰しもが上手く出来ないことならば、自分だって出来なくて当然。もしかしたら奇跡的に出来ちゃったりするかもね?なんて最後の最期には少しポジティブになってくる。
うーん、つくづく自分は変な奴だなぁ、と思うよ。